のりちり

モリのいる場所ののりちりのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
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映画館鑑賞。

家の敷地から出ないで、30年。
モリは、その中で、自然と共存し、見つめてくらしている。

なんと言っても、配役が良い!
山崎努、樹木希林、池谷のぶえ。
この3人だけもいいのに、他のちょっと出る俳優もすごく良かった。

そして、この家と庭。
昔の夫の実家を思い出した。
家の玄関、縁側、そこから続く木々、最後に池があった。
こんな街の真ん中ではなくて、山の方で、土地も広かったが、縁側や雑然とした家だった。
もうなくなってしまった家を懐かしく思い出した。

人がいつもワヤワヤやってくる。
これ以上人が来たら困るから、勲章は要らない。
もらったら、毎日が楽しめない。
日常を繰り返すことで彼は生きている。
上から見たら、本当はとても小さい庭。
本当の庭もたいして大きくなかったらしい。
それを目いっぱい楽しめるって幸せだ。
うちのたいして大きくない庭も、こんな風に楽しめたらいいなと思ったが、虫は嫌なので、楽しめたらにしておこう。

すごく素敵な映画だった。
のりちり

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