白石和彌監督の新作。
『凶悪』のリリーフランキーとピエール瀧を再び起用したと聞いた時点で、「観たい!」と思ったので、早速初日に鑑賞。良い意味で狂った映画だった!
ピエール瀧とリリーフランキーの狂ったやり取りを楽しむサスペンスかと思いきや、次第に承認欲求を巡る話になり、最後は主人公の「役割」に関する決着へと、ストーリーがしっかり昇華されていて素晴らしい!
↑のように書くと堅苦しい印象を与えるけど、実際に劇中で起こることは、凄くバカバカしいことばかり。酷すぎて思わず笑ってしまう台詞や展開の多いこと多いこと。
ただ、バカバカしいことを本気でやっていることは画面から伝わってくるので、悪ふざけを強調するダサさは無く、エンターテイメントとして観ていて楽しい。
予想以上に充実した映画でした。白石和彌監督は次の『孤狼の血』も大いに楽しみ!