このレビューはネタバレを含みます
韓国の格差の状況が透けて見えるがそれを前面には出していない。
しかし自分がそれほど恵まれていないと感じる大学院生はさらに自分より弱い犬に矛先を向ける。
ポンジュノ作品だ。地下で最下層の人が暮らす設定。雨の日になにかが起こる。貧しい人がさらに貧しい人に牙を剥く。大学教授に象徴される権力構造に抑圧される庶民。しかしそういうものを比較的コミカルに描いているところがポンジュノらしい。
のちの『パラサイト』でも踏襲される設定がここでも使われている。
最後の若い2人の女性の山へのピクニックは何を意味しているのだろう?わからなかった。