なちゅん

きみへの距離、1万キロのなちゅんのレビュー・感想・評価

きみへの距離、1万キロ(2017年製作の映画)
3.7
これをただの恋愛映画だと断定するのは少々短絡的な気がする。
「手を繋いで歩くくらいに親密だけど恋愛じゃない関係」みたいなのは確かに存在するし、アユーシャとゴードンの関係は特異な状況で築かれたものだから尚更。それが最終的に恋愛に発展するかどうかは物語の後の話であり、彼らの選択次第。
邦題がどうしても2人の恋愛関係を思わせてしまうんだとは思うけど、原題見るとそうでもないし。

誰かを救いたいという強い願望の底にはもうちょっと下世話な下心があるのだろうけど、結末がよければいいのかなとも思う。幸せの形は難しいし、アユーシャが去った後の家族や許婚はどうしただろうかとも余計に考えてしまったりもする。
でも、少なくとも、パリに来たアユーシャが幸せそうだったから、きっとこれでよかった。
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