爆裂BOX

ROCK ロックの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ROCK ロック(2006年製作の映画)
3.0
警察に追われ、監獄島イスラ・デル・ロカに逃げ込んだマルコ達武装強盗団と、監獄の取材にやってきたキース達ドキュメンタリー映画撮影チームは、そこで血も凍る恐怖を味わう事になる…というストーリー。
かつて暴動の末に看守と囚人が殺しあった廃刑務所に逃げ込んだ宝石強盗団とドキュメンタリー映画撮影のために取材に訪れた若者達が悪霊に襲われるアクションホラー。
登場する悪霊たちは輪郭がぼやけている以外はゾンビ風のメイクです。
殺害方法も金網に押し付けられて細切れにされたり、裁断機に入れられてバラバラにされたり、電気椅子にかけられたり有刺鉄線に巻き付かれたりと多種多様でかなりグロイです。特に強盗団の紅一点のラテン系美女が首に電気コード巻きつけられて、プロペラファンで胴体切断される所は本作一番の見所と言えるでしょうね。
ただ、全体的に緊迫感がないのであまり盛り上がりません。
展開も刑務所の中をぶらついては襲われると単調なのでちょっと飽きました。まあ、登場人物が多くて次々と襲われてくれるのでそこまで酷い中弛みはないですが。
ラストの因縁の解決も唐突過ぎで、アッサリ終わってしまいます。
マルコのお爺さんもイカレてるのはわかりましたが悪人なのか善人なのかどっちつかずな印象でした。刑務所の呪いを封印しようとはしてたみたいだけど…
刑務所の呪いも刑務所自体が意志を持ち血の味を覚えて人の死を求め始めたのか、オカルト信仰者のマルコのお爺さんが「刑務所に悪霊がいる」と噂を広めて集団ヒステリーが起きて惨劇が起き、呪いが生まれたのかイマイチわかりませんでした。「無欲な者だけ外に出る事が出来る」という設定は面白いですね。
キャストではダニー・トレホやジェイク・ビュージイ、ステイシー・キーチと濃い面子が登場してます。
トレホさんは神父よりも囚人の方が合ってる気がしますが(笑)ジェイク・ビュージイは強盗団のリーダーなのに仲間からも嫌われるマルコ役で得意のイカれた演技を披露してます。ヒロインが「ドラマ「グリム」のアダリンド役の人で美人でしたね。
個人的にはそこそこ見れましたが、グロシーン一杯のホラーが好き!という人以外はあまりオススメできません。