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最初で最後のキスのtouchのレビュー・感想・評価

最初で最後のキス(2016年製作の映画)
4.0
"生きるため 勇敢になるために 生まれた"
* * *
一通の手紙が
ほんの些細な一言が
たった一度きりのキスが
あなたと私の関係を変えてしまう
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爽やか、だけど苦しい。
田舎町で暮らすはみ出し者の若者たちの
不器用な青春の群像劇
憧れとしがらみ、自責と後悔からの決別
彼らが抱える光と影の悲喜交々を映し出す。
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レディー・ガガの大ヒット曲『Born This Way』をはじめとする数々のヒットナンバーが場面を盛り上げる。
ドラマチックなボーイミーツガールを予感させるオープニングが特に良かった。
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祝祭感溢れるミュージカル仕立ての前半から、ほろ苦さを感じさせるサスペンス色の強いドラマの後半へと
物語は徐々にシフトしていく。
現実と空想(妄想)、過去と未来が交錯する脚本も見事。
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平穏な日常はいとも容易く崩れ去る…
青春の痛さ、残酷さの澱を集めて放つような鮮烈のラスト。必見です。
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