このレビューはネタバレを含みます
「友情にはハッピーエンドが必ずあるとは言えない、、それでも、、」
〜あらすじ〜
転校生として田舎に引っ越してきたロレンツォはいきなり学校で除け者にされる。そこで同じような扱いを受けた女子のブルーに自分はゲイと伝えて次第に友情が芽生えてくる。そこにアントニオという、バスケ部の除け者が加わり、3人の交流が始まる。。
[感想]
16歳の頃の自分と重ねていつの間にか観ていました。ラストの衝撃。思春期の若者たちには勇気と知恵が少し足りないんですね。自分もそうでした、振り返ってみても、あのときこうしておけばといくつもの失敗を後悔しています。
作品の色合いに合わないラストが衝撃的すぎて、カメラを止めるなの構造とも似ている気がしました。なので、この映画も口コミで話題になればもっと公開数が広がる気がします。というか、みんなが観るべき映画だと思います。
現実問題、若者の苦悩や葛藤をテーマに、それをあまりにも暗く描かず、最初はポップに仕上げているから、とても入りやすかったのですが、そこからは予想もしえない最後に突きつける残酷な悲劇に言葉が詰まりました。その悲劇に後悔があるからこそ、最後の彼らの笑顔はものすごく切なかったです。
押し付けがましくなくても、考えさせられるものがありました。
友情が芽生えて、育んで、成立させるために「他人を心から受け入れる」と1つの回答も作品から聞こえてきました。簡単なものに見えて難しいものであると思います。
作品のテーマを真摯に受け止める結果になったこの映画はベストムービーに入れたいと思います。
まだ観ていない方はぜひ、おススメです!