ノットステア

ターミネーター ニュー・フェイトのノットステアのレビュー・感想・評価

3.8
『ターミネーター2』(1991年公開)の正統な続編。
シリーズの生みの親のジェームズ・キャメロンと、リンダ・ハミルトンが復帰。


○登場人物
・サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)
・T-800 / カール(アーノルド・シュワルツェネッガー)
・過去のT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)
・グレース(マッケンジー・デイヴィス)
・少女期のグレース(ステファニー・ギル)
・ダニー(ダニエラ)・ラモス(ナタリア・レイエス)
・ガブリエル / Rev-9(ガブリエル・ルナ)
・ディエゴ・ラモス(ディエゴ・ボネータ)
・ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)


○感想
 観る前日に1,2を観たから、つながりがわかって面白かった。サラ・コナーの登場シーンがとにかくかっこいい。この登場シーンがピークなんじゃないか。
結局サラ・コナーの強者感は登場シーンのみ。
とはいえ、サラ・コナーの『ターミネーター2』からあんまり変わっていない感じ(登場シーンだけならめっちゃ強くなった感あるけど)が良かったんですけどね。
もちろん年は取ったが、T-800を見て冷静さを失ってブチ切れるなど、冷静さを失うところが変わっていない。そこが人らしいというべきか。かっこいいだけではなく、弱さも残っている感じ。
 敵のターミネーターは『ターミネーター2』のT-1000と似て、液体金属でできているため、しぶとすぎる。
 ジョンを守ったT-800と別のT-800がジョンを殺していたという設定に驚いた。
 だったら、味方だったT-800を壊さないで、修理しておくべきだったろ。当時のT-800は新たなT-800を予想できなかったのか?てか結局殺しに来るのは旧型のT-800なのか。
(まあ、ジョン・コナー役の元子役が薬物などで問題を起こして復帰できなかったことがシリーズの可能性を狭めたんだろうけど。)
 女性像の変化があった。『ターミネーター』『ターミネーター2』の主人公であるサラ・コナーは世界の救世主を産む存在としてターミネーターに命を狙われる。つまり、サラ・コナーはヒーローではない。しかし、『ターミネーター ニュー・フェイト』のダニーは彼女自身が救世主。サラ・コナーとは違う。ジョン・コナーの代わりともいえる人物。
 あんなにジョンのために戦ってきたのに。ジョンがいなくなっても代わりが出てくるんかーい。
 サイボーグなのに歳取るの?サイボーグといえば『ONE PIECE』のフランキー。でもあれはもともと人間だから歳取るけどさ。

コラムニスト堀井 憲一郎さんの考察が面白かったです。
https://www.google.com/amp/s/gendai.ismedia.jp/articles/amp/69655
未来は変えられるし、変えられないこともある。重要なのは、物語の“現在”で、主人公たちがどう戦うのか、ということ。

『ターミネーター』『ターミネーター2』『ターミネーター ニュー・フェイト』では、人類はどうやってもターミネーターと戦うしかない。「スカイネット」の誕生を阻止しても「リージョン」という脅威がやってくる。

書いてて思ったというか気づいた。
『ターミネーター』1,2,ニューフェイトの主人公はサラ・コナーか。誰が主人公とか考えなかったけど、そうか。サラ・コナーの物語だと思った。