ねむれない

小公女のねむれないのネタバレレビュー・内容・結末

小公女(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公のミソはやさしい。
彼女が周囲にしてあげられることは少ないけれど、人の為に何かをすることを厭わない。
宿となる友人の自宅へ赴く際は彼女なりの賃料(卵)を払うし、迷惑がられたら、すぐに出て行く。

ミソが唯一、出逢った人たちに求めるものは自分の生き方同様に「自分がすきなものを貫くこと」だ。

彼はミソを愛していたから、貧困を抜け出し、ふたりでしあわせになりたかった。
でも、ミソが求めているのは貧しくても、夢を追い続ける彼との日々だ。
遅かれ早かれ、いつか必ず、同じ結末を迎えるふたりだったのだろう。

ふたりは連絡が取れなくなり、再会出来ず、ミソは亡霊のような白髪で、そっと河原で生きていく。
「どこかで見た気がするよ」という噂話の中で。

そして、ミソの儚い笑顔は誰かの心のどこかで、時々、思い出されることだろう。
ねむれない

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