仲間の狙撃手が自殺して意気消沈のブランドン。新しい任務にも乗り気でなかったが、父親のトーマスが現地で作戦の指揮をとっていることもあり任務を引き受けコロンビアに赴く。
本作は一戦を退き管理職の立場ではあるがトーマス・ベケットが復帰しています。なんか出たり出なかったり交互でまだまだブランドンの独り立ちには早いという事なのでしょうか。
本作は前作と比べ若干雰囲気が暗め、麻薬カルテルの狙撃手との戦いを軸にしてサイドはスナイパーとして良心の呵責に苦悩するブランドンと軍から逃れられないトーマスの親子の話を絡めたりしています。
腕がなくても誰でもスナイパーになれる狙撃追尾弾という新たな武器が物語を盛り上げていて面白い。ホントに可能か実現されてるかは別として…。新兵器にブランドンがどう立ち向かうかも面白いところ。劇中でもカーネル・サンダースかと揶揄されますが、トム・べレンジャーがすっかりお爺さんになっていて驚きます。でもこのシリーズの顔なので居てくれるだけで良い。親子の絆の描きかたは胸が熱くなった。
ヒロインが自己中でいちいち癪にさわりますね…。後半の展開がご都合的で雑なのが目につきます…。頭グシャーシーンはお約束であるのでグロシーンが苦手な方はご注意を。
前作と中盤は丁寧なんですが、後半は駆け足過ぎてちょっと追い付かないところもあります。しかし、このシリーズ定番のスナイパー同士の駆け引きもあってシリーズの形は成しているので、このシリーズが好きな方は楽しめるのではないでしょうか。