前半と後半で空気がガラッと変わる映画。
プロットがよくできていて、おばあさんの言動の気になる部分が後半ですんなりわかるのも、タイトルの使い方も効果的に作用していると思います。タイトルは劇中で非常に効果的に使われるし、オクプン氏が語る言葉を取り戻す物語でもあるというのがわかってとても上手いです。法廷の証言の場面はかなり心に訴えかけるものがあるので、性被害を受けた経験のあるひとなどは心の準備がいるかもです。
ここ２０年くらいで攻撃的な論調が高まったので、従軍慰安婦の話となると嫌悪感を示す人がかなり増えたのではないかなと思います。国立国会図書館オンラインなんかで昔の従軍慰安婦関連の資料をあたってみたり、戦争体験者の話を聞いてみると視点が変わっていいかもしれません。
