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パンとバスと2度目のハツコイのはのレビュー・感想・評価

1.6
価値観の多様化によって生み出された、偶像化された恋愛観。
人間にとって本当に大事なこととは、どのような立場の人間の前で口にしたとしても、相手を納得させるようなものではないのだろうか。
例えば自分の思う大事なことは「健康第一」だが、これに信念を持って反論してくる人間はまずいないだろう。

あまりにも価値観が多様化した現代に於いて、取捨選択されるべき小さな価値観が、重要視されすぎると言うことが多すぎるのではないか?
勿論、個の尊重は素晴らしいこと。
しかし、「ずっと好きでいる自信も、好きでいられる自信もない」という理由で、プロポーズを拒否する考え方は、どのような状態でも言える事なのだろうか。

50、60代になって独り身でも同じことが言えるならそれでいい。
孤島に一人で流れ着いて、ウィルソンとも離れ離れになったとしても、同じことが言えるなら素晴らしい精神力だと称賛もしよう。
しかしもし言えないというのなら、それは全然大した価値観ではなく、大事に守るようなものではない。
屁理屈やめて、さっさと結婚して子供作って少子化対策に貢献して欲しい。

ちょっと前までなら、「平和で、豊かで、よかった」で済んでた事なんだけど、マジでもう、こういう価値観を素晴らしいと言うような論調を続けるのはやばくないか。
このままいくと数十年後にはもう、それが許される世の中も終わると思う。



てか八号程度のキャンバスで、座って筆で絵を描いて、毎回必ず顔に絵具つける妹はなんなの?
わざと以外でつく状況無いと思うんだけど。
絵具を顔につける、という行為も含めたパフォーマンスなの?
話もそうなんだけど、こういう小さな部分での嘘臭さも積み重なって、映画で語られてる大体の事に拒否反応がでてしまった。

「合わない」で終わらせてもいいんだけど、自分が何を感じて文句言いたくなったのかも書いときたいのですみません。
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