マリア・ブラウンの結婚の芋のレビュー・感想・評価

マリアブラウンは俗に言う、わきまえない女ってやつなのかな。誰のものにもならず、誰にも主導権を渡さず、マリアブラウンという一人の人間として生きることを貫いた姿が眩しい
ニュース・実況の音声と場面が連動する部分や映画の残り時間のカウントなど、遊び心満載の演出が楽しい

恋愛結婚やモノアモリーへのアンチテーゼが多く含まれているのは、ファスビンダーのセクシュアリティに因るものなのかなと邪推。愛に関する常套句のような台詞を一つも出さずに恋愛を描けるのはクィアな作家ならではという感じ