mt

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のmtのレビュー・感想・評価

4.6
ペニーワイズは妖怪的な存在。
心の隙につけ込んで、その恐怖を喰らうために定期的に街にやってくる愛らしいやつ。
ただ米国産でスプラッター寄りな演出を好むから、日本の妖怪よりちょっと趣味が悪い。

過去のトラウマとの対峙により大人たちがまた更に大人の階段を上っていく。
問題が出てきちゃったからやらなきゃいけない、でもやりたくない、だけど目の前にドドンと在る、追いかけてくる、逃げたいな、でもやんなきゃな、そんな葛藤と戦う二部作は手に汗握り続けるし胸が締め付けられるし。
人生はトラウマと戦って戦って戦い続けるから、どんな結果が起きようと受け入れてくしかない、生きてくには強さが必要なことをふと感じさせる、そんなスティーブンキング。

映像的には涼しげな青春、高鳴るパンク、ビックリホラー、痛快アクション、その他色んな要素が絶妙に絡み合って作り手のセンス爆発してた、マジで素敵だった。
mt

mt