イトウモ

イスマエルの亡霊たちのイトウモのレビュー・感想・評価

イスマエルの亡霊たち(2017年製作の映画)
3.3
ウディ・アレンみたいな脚本を黒沢清みたいに撮った映画。

亡霊たちということで、職場を脱走した映画監督であるマチュー・アマルリックのもとに長い間会ってない兄弟と、20年前に失踪した妻が帰ってきて今の彼の仕事も私生活も脅かすという話だが、まったくただの幻想というのではなく、変な踊りを踊り、意図不明の動きをするコティヤールの身体がおさめられていることとか、頭がおかしくなったアマルリックがプロデューサーの腕を本当に撃っちゃうのとかは面白いと思う。
生々しい身体を与えられた幻想、なんだけど幻想自体があまりおもしろくないなあ。