「第30回東京国際映画祭」にて鑑賞。顔面力高めのハードボイルド小学生が県の模範児童に選ばれて表彰状とサッカーボールを贈られてから、転がり落ちるように（小学生ならではの）トラブルに巻き込まれていく。自分にも覚えがあるけれども、子どもの頃の"何考えてるか分かんない感"がメチャメチャ感じられる映画であの頃を懐かしく思った。「石コロ」「葉っぱ饅頭」というアダ名のセンスも素晴らしい。淡々としているので少し退屈したけど、全体的には面白く観られた。何でこんな映画作りたかったんだろう、という疑問はあるけれど。

現在の中国を、少年たちの目線で知る。石コロと呼ばれる主人公の、底知れぬ孤独感が後を引く。

石頭のビジネス能力がいかんなく発揮されつつも、本当に言わなきゃいけなかった事がずっと言えなくて、でも最後に言った時は時すでに遅く、咎めて欲しいのに誰も咎めないこの不条理さったら…。そう、石頭の根は良い子なんだろうな、という部分が、本人を悩ませてしまう辺りが何とも苦しいね

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