梅ちゃん

怪怪怪怪物!の梅ちゃんのレビュー・感想・評価

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)
4.2
怪怪怪怪物!
すごいタイトル。
怪怪怪怪怪怪物!
じゃない。
怪怪物!
でもない。
怪怪怪怪物!
よし、覚えた!😆✨

先日、〈哭悲/The Sadness〉でも度肝を抜かれたエグ系台湾ホラー。
2017年110分🇹🇼

イジメ加害高校生(男3女1)イジメ被害高校生(男1)が、闇に潜み、人を喰らうバケモノ姉妹の妹を捕獲。

クソガキ共は、バケモノが死なないのをいい事に、面白おかしく残虐行為の限りを尽くす。
イジメ被害高校生も自身に矛先が向かない様、加虐行為に加担。

はしゃぐクソガキ、泣き叫ぶバケモノ。この一連の流れはホントに気が滅入った🤮

本作の監督はギデンズ・コー。未見ですが、山田裕貴と齋藤飛鳥で日本でもリメイクされた青春映画〈あの頃君を追いかけた〉のオリジナル版の監督とのこと。
振り幅が凄いんじゃ😳

ホラー要素を担うバケモノ姉妹。互いを想い、庇い合う姿は胸を打ちますが、人は喰っちゃダメでしょう🙅
本作では見る側を怖がらせるというより、人間のカイブツ性を引き出す装置として機能していた。
何が怖いって人間こわい😨
まんじゅうもこわい🤤
そしてなにより僕はお金がこわい🤑

なお、他者を平気で傷つける者を〈怪物〉と定義するならば、この作品の尖りまくりなタイトルと、加害側の人数との幾つかの関係性、すんなりと呑み込める🤔

きっと誰もが誰かの餌食。
見方によっちゃあ、作品世界内で食物連鎖の輪はキチンと完結している。

文字通りその外側に居る、教室の外に机を置かれた一人の女子生徒。自身も虐げられながら他者を思いやれる彼女にかけた、いじめられっ子の最期の言葉。
『お前は俺たちとは違う。』

この世界に光は、きっとある。