サムカワ

SUNNY 強い気持ち・強い愛のサムカワのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
5.0
「伊藤家の食卓でやってたよ」

ありがと〜!!!!!!!!

今年で一番泣いたかもしれない。
そして泣くと同時に爆笑しました!!


オリジナルの韓国版「サニー 永遠の仲間たち」も大好きですが、
きっとラストはこうなるんだろうな〜と思っていた"ある演出"が韓国版にはなく、大号泣し、大満足しながらも、一抹の物足りなさを感じていました。

それが本作にはあるんですよ!!!
(まぁ予告編からそれがあるのはわかってたんですが)
パンフレットを読むと監督も同じことを思っていたらしく、これぞ我が意を得たり!!!


他にも
大人のサニー達が制服姿で反撃だーッ!ってシーンの対象をオリジナル版よりノイズを感じないように変更していたり、様々なところで整理、テンポアップを行なっているのが素晴らしいな…と。

それでいてここぞ!ってところは思いっきりプラス要素をぶち込んでくるわけですから、そりゃ良いに決まってますよ。


「SUNNY」とチーム名を決める展開は元のあのラジオのくだりが幸せすぎたので、今作の変更には最初こそ困惑したものの、その後の展開にちゃんと活きる作りになっていたので、やはり秀逸……。



俳優陣はみなさん本当に素晴らしかったです。(語彙力)
高校時代と大人時とのリンク加減のすごさもさる事ながら、
もうみなさんの様々なところでの表情で何度も泣かされてしまいました。


とくに芹香役の板谷由夏さんが冒頭で自分の病気を打ち明ける場面では、まだなんのバックボーンも描かれていないのに、その表情一発で号泣してしまいました。


高校時代、90'sパートはオープニングから、とにかくパワフルですよね。
もう大好きな広瀬すずちゃん、
「SRサイタマノラッパー マイクの細身」以来 大ファンになった山本舞香さん、
「ルームロンダリング」等、最近もう夢中です池田エライザさん、
「宇宙を駆けるよだか」での名演が記憶に新しい富田望生さん
が出てる時点でもう好きな映画なのは確定していましたが、
そのキラキラした笑顔、女子高生ならではのノリ等にものすごい多幸感を感じました。

もう幸せすぎて、終始笑いながら泣いてる状態ですよ。


過去の映像をみる場面では、もう嗚咽レベルで泣いてしまいました。
しかも、何にそこまで感動してるのか、頭で理解するより先に涙が出てくるのです。
声が出ないように堪えるのが大変でした。



90's文化、コギャルなど、'97年生まれの僕としては未知の世界です。
しかし、何故だか懐かしさを感じるんですよね。

それは時代や文化を越えてあり続ける、学生ならではの無敵感という共通点なんだと思います。


劇中「今の高校生は落ち着いてるよね」等のギャップを表すセリフが何度も発っせられますが、
かといって90'sの女子高生を美化しすぎないといいますか、単なる懐古主義ではないバランスで描いているんです。

僕個人の話ですが「古き良き」という言葉が好きではありません。

昔の映画、音楽、ファッションにはもちろん憧れますが、「古き良き」には今の時代への否定的ニュアンスを感じてしまい、
「今をナメんな!」と思ってしまうんです。


だからこそ、本作の90'sを「古き良き」に片付けない姿勢に感動したんです。





昔はたしかにキラキラしてた。
たしかに今は自分の人生が幸せかどうかわからない。
昔の友達に今の自分を知られたくない。
あの頃には戻れない……。


それでも、今を懸命に生きる価値はあるし、生きなければならないし、生きたい!

自分の人生を彩るのに時代は関係ないんだ!

って、そう思えたんです。


とにかく多幸感に溢れた約2時間でした。
この感動は女性も男性も、若者も、コギャル直撃世代も、お年寄りも関係なく共有できるものだと思います!!

おススメですッ!!!


尚、ムビチケを買ったのに忘れて家を出て映画館に行ったので、もう一回観ることは確定です。


【2018/09/09】
ユナイテッドシネマ ウニクス南古谷にて
2度目の鑑賞

劇中で流れる曲を聴きまくって観たので、もういっしょに歌えるレベルですが、そんなことできないくらい今回も泣いてしまいました。

色々新たな発見もあったし、やっぱり最高な映画だな〜と。

音の編集大変だったんだろうな〜とかも思ってしまいますね。


【2018/09/28】
TOHOシネマズららぽーと富士見
3度目

3回みて一瞬も飽きなかったのは初めてかも……ッ!

そして2回目よりも号泣!
サムカワ

サムカワ