かなき

仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディングPartIII 仮面ライダーゲンムVSレーザーのかなきのレビュー・感想・評価

3.4
【魔のゾンビクロニクル!
黎斗神を攻略せよ!!】

『私の才能が この世界そのものをゲームに変えた』

『この世界はお前のおもちゃじゃないんだよ』

全ての元凶である黎斗が実行する最悪のゲーム。ゲームマスターだからできる卑劣で容赦ない設定を繰り広げる姿は、まさに暴走した神。
完全にリミッターがぶっ壊れている。
良くも悪くも、このキャラを描ききるためのVシネ3部作だったのだと感じる。
自分の才能だけを信じきったがために生まれてしまった悪。
才能を信じきったからこそできた天才的な救済。
この2つの要素を生み出し、エグゼイドの物語をここまで面白く、動きのあるものにしていた存在は黎斗だったと思い知る。

一方貴利矢はやっぱりいいところを全部かっさらっていく。
本編で私が涙した途中退場シーンを彷彿とさせる大雨の決戦は、記憶に残る凄まじさ。
黎斗を倒すのではなくあくまで“止める”ために全てを尽くす姿には心打たれる。
“ノセられちゃった”ラストは思わず嬉しい悲鳴をあげてしまった。
貴利矢もやはり主役級の人物だった。

ゲームとドクターを掛け合わせ、本物の命がどれだけ大切で価値のあるものかを教えてくれる。子供も大人も関係なく、全ての人に見て欲しい。
エグゼイドは最後までそんな作品だった。
かなき

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