中国圏を代表する台湾出身の女優・シルヴィア・チャンが監督・脚本・主演を務めたヒューマンドラマ。
母の死をきっかけに浮かび上がる3世代の女性達のそれぞれの愛と葛藤が美しく綴られた物語。
母を看取ったフイインは、母を父と同じ墓に入れるため、田舎にある父の墓を自宅のそばへ移そうとする。夫や娘達と久しぶりに父の故郷を訪れるが、父の最初の妻ツオンや村人達に激しく抵抗され、大きな波紋を巻き起こしていく。思い通りに事が進まずイライラする妻を優しく見守る夫・シャオピン。娘・ウェイウェイは、勤めているテレビ局で、フイインとツオンの「お墓をめぐるトラブル」を取材する事になり、ツオンの所に通うようになって、次第に心を通わせていく。
フイイン、ウェイウェイ、ツオン、3世代の女性達の大切に想う人への気持ちが複雑に交錯して、最後に下した決断とは、、
優しくも温かく心に沁みる珠玉のヒューマンドラマだった。家族を想って生きることの素晴らしさを改めて感じた。
