相愛相親の作品情報・感想・評価

相愛相親2017年製作の映画)

相愛相親/Love Education

製作国:

上映時間:120分

3.8

あらすじ

母の死を看取った娘は、母を父と同じ墓に入れるため田舎にある父の墓を移そうとするが、父の最初の妻に抵抗され、大きな波紋を巻き起こしてゆく。シルヴィア・チャンが監督・主演を兼ね、現代の中国を舞台に3世代の女性を描く。釜山映画祭クロージング作品。

「相愛相親」に投稿された感想・評価

Uan

Uanの感想・評価

2.0
大袈裟な演技が鼻についてしまい、全くのれなかった。会場が結構、沸いてたので孤独に2時間耐えるはめに。いつか面白くなるはず、と念じていたものの、シルヴィア・チャンのトートバッグが「I♡JUSTIN BIEBER」だったことくらいしか覚えてない。イマイチなカメラが侯孝賢と何本も組んでる李屏賓によるものだと上映後に知って、驚愕。田壮壮の静かなる愛は素晴らしかった。
ひなた

ひなたの感想・評価

4.1
東京フィルメックスのオープニング作品!

母親の死をきっかけに
亡き父をめぐる娘と元妻のお墓争い…。

緊張感、笑い、そして温かさのバランスがよくて
とても素敵な作品だった。

思い出ってその物がなくても心に残せるとは思っているけど
お互いに良い存在でないから相手のためにとはならないし
両者憎しみではなく愛情あっての行動なのがまた厄介な問題で…。

人生を重ねるほどに増える思い出や人間関係は
それが良いものであればあるほど失いたくはないし、
自ら手放すなんて出来ないものであることは
誰もが共感出来ると思うから、余計に胸に刺さった。

お婆ちゃんの写真のシーンは
会場でも"あぁ…"と心の声が漏れまくりだったけど、
あそこはものすごく胸が苦しくて、軽くトラウマ。。

まだ配給決まってないって言ってたけど、
ミニシアターよりシネコンとかで空いてる時期の
平日昼間とかにやったらうけそうな気がする。。
公開決まるといいね。
とえ

とえの感想・評価

3.5
一家のおばあちゃんが亡くなったので、お墓に埋葬しようとするが、実は先に亡くなっているおじいちゃんには先妻がいて
おばあちゃんは愛人扱いで、おじいちゃんと一緒に埋葬できない

シルヴィア・チャン演じる娘は、亡くなったおばあちゃんこそ本妻であることを証明するために奔走する

「誰の墓に入れるか」という、とても極東アジアらしい話題について、祖母、母、娘という3世代の女性たちの視点を通して描く

経済の自由化に伴い、急激に変化し続ける中国では、家族が同じ部屋にいても、それぞれがスマホを覗き込み、コミュニケーションが失われていく

日々の忙しさに追われ、目上の人を敬う気持ちや、思いやりすらも無くしていく

熱心に時間をかけて話し合えばいいことも、いがみ合いになってしまう

これは中国だけで起きている問題というより、日本でも起き得る話で、
家族の問題だからこそ、ついいがみ合ってしまうんだろうなと思った

しかし、彼らもいがみ合いをしているうちに、相手への思いやりを持つようになる
なぜなら、彼らは家族だから

女性たちの心理の移り変わりを楽しめた作品だった
女三代愛の再生は言いたいことは分かるし、本妻が写真みて云々で泣いたりしたんだけど、重さを軽減したい笑いの表出&演出が信じられないくらい鈍くさくてみてるだけで苦労した(お婆ちゃんの風呂桶、ネットで買った?とかつまらなすぎて倒れそう)。シンプルと監督が言うわりには詰め込みすぎだし、消化しきってはないし。最後のいかにもなすれ違いの今さら感に失笑。題材はいいのに、センスよくっぽくみせてるセンスを疑わないつまらなさ。シルビア・チャンはひねりのない男性の包容力が好きなんだな。田壮壮の枯れたセクシーはよかった。
mukoryo

mukoryoの感想・評価

4.8
「一生って長い?」という台詞がさらっと出てくる。どの年代の人にも観て欲しい映画。配役が絶妙で自然な演技すぎてドキュメンタリーを観てるようですが、もの凄く細かいところまで工夫した結晶だと思う。どこを観てどういう感情なのか、迷いなく、ストレスなく観れます。全部のキャラクターに感情移入して、全員を応援したくなる。90年代の始めにシルヴィア・チャンの撮影現場にお邪魔させてもらう機会があったのですが、その頃のキュートさもそのままに、監督としてドンドンハイレベルになっていく!日本での一般公開が決まらないなんてそれはないでしょう?
gm

gmの感想・評価

4.5
考えてみたらどんな映画なのか全く目を通していなかった。

だけど冒頭すぐに家族の雰囲気が伝わってきて、するりと映画の世界に入り込んだ。
クスクス笑いながらも最後は心の奥にじんわりと沁みる映画だったー。良かったー。すごく良かったー。

シルヴィアチャンて、とってもキュート。すごく可愛い人。だけどカッコイイ。
シルヴィアチャンの娘役を演じた女優さん、知ってる!この顔知ってる!何で?と、帰り道真っ先に調べたら、「潜入捜査」に出ていた女優さんだったんだー。そうかー。 綺麗な女優さんね。ほんのり上戸彩。

シルヴィアチャンと対峙する田舎のおばあちゃんがまたすごく印象的だった。

誰かの肩を持って観る映画ではなく、色々な人の気持ちがわかって切なかった。

そうそう。アダー(だっけ?)の元カノ、歌が滅茶ウマかったー。もっと聞いていたかったです。

そしてなんといっても、シルヴィアチャンの旦那さんをやった方が、俳優ではなく映画監督なんだとか。驚き。
一番オイシイ役だったのでは?とっても素敵でした。あんな旦那さんと結婚したんだから、シルヴィアチャン(役の名前が記憶にないもので)も悪い人なわけがない。私もあんな人と出会いたかったなー。

この作品、まだ配給が付いてないんだとか。ちょっとー。買った方が良いと思うよ。すごく良い作品だったから!!!!! 
もう一度観たいです。
ぺピノ

ぺピノの感想・評価

4.9
こんなに良いとは。今年観た映画の中でベスト級。ってか間違いなく人生最高峰。
日本公開しないなんてありえないから頼む、どこかの配給会社。

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夫婦の物語。親子の物語。愛の物語。都市と田舎の物語。コミュニティの物語。生徒と教師の物語。メディアの物語。貧困の物語。移ろいの物語。希望を抱き続ける物語。始まりの物語。

これだけの濃密なストーリーを、人生を、過不足なく、、かなりのユーモアを込めて、二時間にまとめるなんて、、本当にすごい、、、
しかも監督兼主演、、完全に惚れました、シルビア・チャン。。。

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映画はシルビア・チャン演じるHui Yingが母親を看取るシーンから始まる。葬儀も終わり、母親の亡骸を先に亡くなった父と共に自分の住む都会に埋葬するため、田舎にある父の墓を都会に移そうとする。しかしその田舎の街には、父と昔結婚し長年帰郷を待ち続けていたというお婆さんが墓を守っていて、、、

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自分は祖母を亡くしたばかりなので、最初のシーンから「うお、悲しいシーンか、辛いぞ」と思いきや、おばあちゃんが今際の際に思い描く心象がとても楽しそうで軽快で、そんなおばあちゃんを前にしても娘と孫が口論するシーンがユーモアに溢れてて、出だしから持っていかれた。

寂しいのにどこか可笑しい。
父の田舎に帰るシーンもそう。墓を身をていして守るおばあちゃんの姿が、本当なら辛いシーンなはずなのにとても笑える。

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こんな感じで複数の感情が同居するし、複数の題材が同時進行する。

母親と娘の物語を描きながらそれは一面において夫婦の問題でもあり、一面において人を信じることの問題でもある。

妾と本妻の物語でありながら、都市と田舎の物語であり、意地と和解の物語でもあり、血縁と地縁の物語でもある。

愛する二人の問題でありながら、夢を追うことの物語であれば、待ち続ける物語でもあり、場所的時間的にうつろう物語でもある。

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これだけの物語を、感情を、相補的に絡めつつ、ラストに全て収束して発散する。これ、映画として本当に最高だと思う。

いろんな感情がこみ上げてなんだか言葉がまとまらないけど、それがまさに人生だし、この映画だな。

人生の節目できっと何度もこの映画のことを思うだろうな。共に生きるぞ。
りなこ

りなこの感想・評価

3.9
第18回東京フィルメックス、OP作品です!

監督・主演のシルヴィア・チャンについて実は知らなかったのですが……去年のキム・ギドク監督のQ&Aが楽しかったので参加してきました(*⁰▿⁰*)

母(=お祖母さん)の死を看取った娘(シルヴィア・チャン)は、母を父と同じ墓に入れるため田舎にある父の墓を移そうとする。
父はかつて田舎で結婚していて、そのときの妻(=お婆さん)のもとに埋葬されており、お婆さんの猛反発にあう……

というお話でした。
文字にするとわかりにくい( ̄∇ ̄)

田舎で夫を待ち続け、やっとかえってきた亡き骸を渡したくないお婆さん。
定年を間近に迎え、旦那にも当たりがちなシルヴィア・チャン。
そして、シルヴィア・チャンの娘も、テレビ制作の仕事にシンガーの彼氏という不安定要素を抱えてイライラしがちな日々を送る。

3世代の女性が、家庭、仕事、愛について葛藤している姿がとてもおもしろかったです。

お婆さん役の方が本当に“お婆さん”って雰囲気の弱々しさがあって、「私が嫁よ。あの人からきてた手紙もあるし」と主張するのがなんとも切なかった…
終盤の、シンガーの彼氏(なぜかお婆さんと仲良くなる)からのお婆さんへの「プレゼント」の結末には、思わず涙腺がゆるみました(;o;)
煙モクモクのところも泣けた(;o;)

愛ってことばや行動を通さないと伝わりにくいから、もっと愛を伝えるべきだし、愛を感じてくれてる人がいるって幸せなことなんだなあって思いました。

うまくまとまっていないですが…
まだ配給が決まっていないらしいので気になる方はぜひフィルメックスでご覧ください〜。あともう一回上映あるそうです!


*****


審査委員長・原一男監督の
「私たちの生き方をかけて、映画が何を訴えているかしっかり見てやろうじゃありませんか(ニュアンス)」
というおことばがカッコよかった!
映画と個々の生き方は影響しあっている!
JBOY

JBOYの感想・評価

4.3
良い映画を観た に尽きます。親子の細かいやりとりがいちいち面白い。世代間のズレから現代のメディアに対する皮肉も効いて、日々移動し続ける自分たちの現在と変わらない人の想いが描かれていました。是非、日本でも公開を。
#東京フィルメックス2017
1970salsa

1970salsaの感想・評価

5.0
映画祭のオープニングに相応しい素晴らしい作品。観終わってすぐQ&Aに参加しながら11/24分のチケットを購入。
上映前に監督がお話しされていた通りシンプルなストーリーで描き方によってはとても退屈なものになってしまう題材ながら、何度も心を揺り動かされた。同じシーンでもクスっと笑えたり切ない気持ちになったりも…。
劇中の音楽も素敵。
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