こなつさんの映画レビュー・感想・評価

こなつ

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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

4.0

予告編を劇場で観て、絶対鑑賞したいと思っていた作品。インドの3大カーンの1人で「きっとうまくいく」「PK」で知られるアーミル・カーンの元妻キラン・ラオの14ぶりの監督作品。それも脚本は、コンテストから>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.0

世界最強の軍事大国「アメリカ」が作った戦争映画なのかと思ったら、監督はイギリス人のアレックス・ガーランド。もし今アメリカが2つに分断され、内戦が起きたら、、というフィクションだけど、とても怖い話だった>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.0

2作目を劇場で鑑賞。filmarks に入っていなければ、皆さんの高評価を目にすることはなかったから、劇場まで足を運ぶことは多分しなかったと思う。そのくらい、私が鑑賞するジャンルではない気がしていた。>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.8

海辺の町で亡き妻の思い出を辿るひと夏の物語。ちょっと切ないけれど、優しさが心に残る作品だった。

若くして妻を亡くした主人公とその親友との旅先での一日を描いたヒューマンドラマ。架空の海辺の観光地が舞台
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ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

3.8

誰もが好む作品ではないかもしれない。スローシネマとはこういう作品のことを言うのだろうか?時計が止まったかのような動かないショットを見詰めていると、ふと人影が現れる。坂の上から眺める港町、窓越しの新緑、>>続きを読む

傲慢と善良(2024年製作の映画)

3.8

100万部突破のベストセラー、辻村深月の同名小説の映画化。監督は、「ブルー・ピリオド」の萩原健太郎。

小説が20代、30代に刺さりまくって大ベストセラーになっているらしく、如何せん婚活アプリの話では
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パリのちいさなオーケストラ(2022年製作の映画)

4.0

世界中で女性指揮者はわずか6%、そんな状況の中、移民の子である少女がパリの名門音楽院に編入し、名家の生徒達に囲まれて差別や偏見を受けながらも、夢を諦めず高い壁に挑んだ実話を基にした感動作。監督は、「奇>>続きを読む

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.0

原作は五十嵐大さんの自身の半生を綴ったエッセイ。監督は呉美保さん、脚本は港岳彦さん。聴こえない親を持つ聴こえる子供、五十嵐大さんはコーダの青年だった。初めて五十嵐大さんを知ったのは、数年前ある雑誌に投>>続きを読む

本日公休(2023年製作の映画)

4.0

24年間映画界を離れていた台湾の名優・ルー・シャオフェン主演のヒューマンドラマ。フー・ティエンユー監督が自身の母親をモデルに執筆した脚本をもとに、実際に営んでいる監督の実家の理髪店で撮影、3年の月日を>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.0

流れに乗っていざ劇場へ。久しぶりのデート鑑賞。主人は、時代劇と歴史物と戦争物しか映画は観ない。はて?この作品のジャンルは果たして時代劇なのだろうか?ちょっと不安はあったのだが、観終わった後、至ってご満>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.0

長編2作目商業映画としては初の奥山大史監督の作品。カンヌ国際映画祭でオフィシャルセレクション部門へ日本から唯一出品された。

監督が子供時代に習っていたフィギュアスケートの思い出とお洒落なポップスを奏
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

4.0

原作は吉田修一の同名小説。幸せだった日常が、少しづつ壊れていくヒューマンサスペンス。物語に色々な仕掛けがあって、非常に面白かった。

夫の心ここに在らずの様な受け応え、妻が常にチェックしている不倫SN
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.2

何て心に沁みる作品なのだろう。ヒマラヤ山脈の東の端、南アジアに位置するブータンという国のことを私はあまり知らない。チベット仏教を信仰する国。民族衣装が日本の丹前に似ている。1999年までインターネット>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.6

鼻ピアスに虚ろな表情のジャケ写、河合優実が人生に夢や希望を見いだせないまま、やり場のない怒りを抱えて生きる21歳のカナを演じている。脚本・監督を山中瑶子さんが手掛けたこの作品は、カンヌでも評価を得てた>>続きを読む

ボストン1947(2023年製作の映画)

4.0

人々に希望をもたらした史実を基に描かれた感動的なヒューマンドラマ。この作品は、1945年日本の統治から解放され、1950年朝鮮戦争が勃発するまでの間に起きた韓国人のマラソンランナーの真実の物語だった。>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.0

評価通り、とても面白かった。オリジナル作品として大ヒット中の本作は、日本で初めてという「シェアード・ユニバース」という構成で、TBSの人気ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の2つのドラマの出演者>>続きを読む

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

3.8

ユホ・クオスマネン監督の長編デビュー作。2作目の「コンパートメント No.6」を劇場で鑑賞して、とても素敵な作品だったのでいつか観たいと思っていた。この監督の作品の世界観がとても好きなのにまだ2作しか>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.0

凄まじい作品だった。韓国で国民の4人に1人が鑑賞したという大ヒット映画は、1979年12月12日にソウルで起きたクーデターをフィクションを交えて映像化している。

1980年5月、韓国現代史上最大の悲
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ブルーピリオド(2024年製作の映画)

3.8

2020年にマンガ大賞を獲った山口つばささんの同名コミック「ブルーピリオド」の実写映画化。

男子高校生が1枚の絵をきっかけに美術に目覚め、国内最難関の東京藝術大学を目指して奮闘する姿を描いている。作
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フォールガイ(2024年製作の映画)

4.0

皆さんの熱いレビューに背中を押され鑑賞。アクションはあまり観ないのですが、あまりの暑さにスカッとしたくて、、、
実は好評だった「ジョン・ウィック」シリーズは、全然良さがわからなくて(ファンの方、ごめん
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助産師たちの夜が明ける/助産師たち(2023年製作の映画)

3.8

あるフランスの公立産科病棟。戦場のような日々のなか、助産師たちは悩み、喜び、産まれてくる命を見つめ続ける。

監督はフランスで注目されている女性監督レア・フェネール。ギョーム・ブランク監督の「みんなの
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.8

ポートランドからほど近く、名作映画「グーニーズ」の舞台として知られるオレゴン州アストリアの閑散とした港町が舞台。主演を務めるのは、「スター・ウォーズ」シリーズで知られるデイジー・リドリー。監督のレイチ>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

4.0

ギョーム・ブラック監督特集「ギョーム・ブラックの夏」にて鑑賞。

ギョーム・ブラック監督を知ってからこの作品のジャケ写に魅せられて、いつか鑑賞したいとずっと思っていた。今回監督特集鑑賞の締めくくりとし
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やさしい人(2013年製作の映画)

4.0

ギョーム・ブラック監督特集「ギョーム・ブラックの夏」にて鑑賞。

中編「女っ気なし」で高い評価を受けたフランス期待の若手監督ギョーム・ブラックによる長編デビュー作。「女っ気なし」のバンサン・マケーニュ
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7月の物語(2017年製作の映画)

4.0

ギョーム・ブラック監督特集「ギョーム・ブラックの夏」にて鑑賞。

ギョーム・ブラック監督が、フランス国立高等演劇学校の生徒たちと製作した異色作。2016年7月のパリとその郊外を舞台に、バカンスシーズン
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勇者たちの休息(2016年製作の映画)

3.8

ギョーム・ブラック監督特集「ギョーム・ブラックの夏」より。「七月の物語」と併映。38分の短編ドキュメンタリー。

監督はきっと自転車が好きなのだろう。鑑賞した作品にも、サイクリングのシーンを何度か観た
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

ギョーム・ブラック監督特集「ギョーム・ブラックの夏」がユーロスペースで上映中。監督の作品は、以前、「遭難者」「女っ気なし」を鑑賞して好きになった。配信がないので、この機会に気になっていた作品を鑑賞する>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.8

コロナ禍の2020年、ホームレスの女性が夜明け前のバス停で殺された。そんなニュースを微かに覚えていたのだが、タイトルが気になって調べたら、この作品はその事件をモチーフにした高橋伴明監督の社会派作品だっ>>続きを読む

DitO(2024年製作の映画)

4.0

思いがけず素敵な作品に出会った。マークしていた訳ではなかったが、テアトル系の割引チケットを利用するためにチョイスした劇場での鑑賞。

2011年に映像制作会社を設立した結城貴史さんが初メガホンをとり、
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流麻溝十五号(2022年製作の映画)

4.0

民主的で明るいイメージが強い台湾で、1947年から1987年までの長い期間、白色テロ時代という厳しい弾圧が行われていたことをこの作品で知った。被害者6名の口述を纏めた著者をベースにした映画化。実際に収>>続きを読む

クレオの夏休み(2023年製作の映画)

4.0

6歳のクレオと乳母(ナニー)のグロリア、血の繋がりを超えた深い愛の絆を少女の目線で瑞々しく描いている感動作。

監督は、長編単独監督デビューの新鋭マリー・アマシュケリ。主人公クレオを演じたルイーズ・モ
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.6

「パラレル・マザーズ」を鑑賞して、ペドロ・アルモドバル監督の初期の作品を観る。99年度アカデミー賞最優秀外国語賞を受賞した作品。若き日のペネロペ・クルスも出演している。

監督の作品は、個性的な色彩、
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.0

人類初の月面着陸がもしフェイクだとしたら、笑い飛ばすだけでは治まらない。そんな噂があったことも知らなかったが、一体根拠はどんなものなのか、どんな怪しい点があったのか、興味津々で鑑賞したのだが、そういう>>続きを読む

ブリーディング・ラブ はじまりの旅(2023年製作の映画)

3.8

名優ユアン・マクレガーの新作は、娘クララとの初の父娘W主演。マクレガー親子の実際の経験から生まれた父娘の愛と回復への旅の物語。

リミテッド公開と聞いていたのだが、日本では貴重な全国劇場公開と知って鑑
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大いなる不在(2023年製作の映画)

4.0

サンフランシスコ国際映画祭で最高賞の「グローパル・ビジョンアワード」を受賞。近藤啓監督長編2作目にして世界の映画祭で高く評価されている作品。

藤竜也さんが演じる認知症の老人は、あまりにリアルで胸が痛
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.8

劇場鑑賞を逃したこの作品はずっと気になっていた。ペネロペ・クルスがヴェネチア国際映画祭で主演女優賞に輝き、アカデミー賞にもノミネートされた作品。夫のハビエル・バルデムも別の作品でアカデミーの主演男優賞>>続きを読む