Nobukyouju

妻の愛、娘の時のNobukyoujuのレビュー・感想・評価

妻の愛、娘の時(2017年製作の映画)
3.9
自分はジャッキーチェン世代だったが何だろう、ホントに中国とは波長が合う部分があるな、と思います。

この映画も良かったです。
最終的に賢者の贈り物的な終わり方をして少し余韻を残しましたがもうその手前でほぼ終わってるような話ですよね。

父が歌を歌いながら母が泣くシーンでほぼほぼこの映画は終わりを迎えます。

我々日本人より感情を圧倒的に剥き出しにする中国人ですら人に言えない思いをそれぞれ抱えて生きてる、という。
父はマイペースでそれを忘れないようにし、母は忘れたことに気づいて涙する。
娘はこのことに携わったことにより、主張だけではなく相手を思いやること、人との接し方の大切さを覚える。

中国人とはこう、今の世の中はこう。
激変している彼らだからこそ気づいて記録する。
日本も70年代とかにいい物が生まれたのは同様の理由でしょう。
製作に携わるような芸術家たちは心を研ぎ澄ませてこのようないい作品を作り続けて欲しいですね。
Nobukyouju

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