なやら

時はどこへ?のなやらのレビュー・感想・評価

時はどこへ?(2017年製作の映画)
3.0
ブリックスの各国によるオムニバス。一応「時」がテーマらしいがテイストは超バラバラであった。

一話目は大規模災害に遭ったブラジルの村を舞台に、父を失った少年の避難所生活を描いたもの。災害後の惨劇図はミニチュア(ジオラマ?)で表現されていた。普通。

二話目は極寒ロシアの人里離れた地で、奇天烈な夫(結婚指輪をバーナーで溶解!)が雪原で昏倒したため、小屋まで引き摺った後アコーディオンで人工呼吸器をこしらえる妻の話。ぶっ飛んでおり一気に目が覚めた。面白い。

三話目は金持ち老人とストリートキッドの一時の心の交流を描いた話。舞台はムンバイ。小学生の模範作文のようなツマラナイ話を何の捻りもなくやっている。ナンダコレ。

四話目は南アフリカのSF。ブロムカンプ門下か? 照明・撮影の頑張りによる画調はカッコいいが、中二病的な設定が最後までイミフでキツかった。あと近未来ガジェットや近未来インターフェースが極度にダサい。

五話目は満を辞してのジャジャンクー。コレが物凄かった。20分くらいなのに泣く。夕焼けバックのチャオ・タオの立ち姿が驚異的に美しい……。ロケ地へ行きたい。
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