matchypotter

マスカレード・ホテルのmatchypotterのレビュー・感想・評価

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)
3.7
なんでしょう、意外と初めてかもしれないけど長澤まさみがとても綺麗に感じた。キムタクがやたらとつっけんどんな役でその対称として“おもてなし”を提供しようと頑張るからか、すごくサービスに一生懸命な姿にドキドキした。

原作はそこまで新田がつっけんどんだったかな。
何か最後はもう少し良いコンビ感があったようななかったような。

何かもう少し時間の経過と共に変わる2人の関係性と信頼し始めたり何やかんやともう少しドキドキしたようなしなかったような。そういう意味ではかなりサスペンスに寄せたのかな、と。
だって、登場人物、キャストがスゴすぎ。かなり色んなエピソードを盛り込んでいる。さらにちょい役までをその人使っちゃいますか!?と。
しかもキムタクに対してその人をそこに使いますか、フジテレビさん!?と。

実はホテルでバイトしてたことあるんですけど、作中にも何回か言われてましたがホントにホテルって色んな人が「ホテルにおめかししておでかけ」して来るんですね。

ある意味で色んな背景を持っている様々な人が“ホテルと言う敷居をまたぐためにホテル側に合わせに来てる”んですね。実際、僕もホテルに行くときは“それなりに”と何らか準備します。つまり、いつもの自分のあれこれを隠したり脚色したり、偽ったりします。

だから、ホテルに来る人ってホテルではなかなか本性が見えにくい。何ならホテルに来たは良いけどどうして良いかわからず、客であるこっちが狼狽える場面もある。それをホテル側の人が、恥かしめずにエスコートする。ホテル側がお客様をお客様たらしめる。
そういう特性が当たり前のようにそこにあるのがホテル。むしろそれが正しい使い方、お作法かもしれない。
見栄を張らずにホテル側に頼れば応えてくれる。だって毎日そんなとこで生活してないし。
だから、ある意味、ホテルでは本性を隠しやすいがボロも出やすい。普段なら出さないボロが。

そんなホテルを舞台に一流のホスピタリティとサービスを提供するホテルマンと、人間の本性に敏感で疑うことを前提に人を見定める警察官がぶつかり合いながら、様々な事情や背景や目的や本性を持つ日替わりでやって来るお客様の対応に追われながら事件を追う。
不自然なようでとても自然な話。面白い。

だから様々なお客様とそのドラマが日々日替わりで平等にあることを描くために、、、しかもその中に犯人と殺される人がいる、、、とすると、当たり前のようにキャストが豪華になる。

それをやってのける。スゲー作品。
でも、一番スゲーのは長澤まさみさんの美しさ。これに尽きる。
matchypotter

matchypotter