「自分が被告であり原告なんだ」
おそらくは『フィラデルフィア』以来の弁護士役のデンゼル・ワシントン。てっきり法廷ものかと思ったら違った。まさに『ローマンという名の男』の物語だった。
ローマンという弁護士は、歯に衣着せぬ物言いで、真っ直ぐ突き進むタイプで、それ故に人から煙たがられることもしばしば。間違ったことはしていないんだけどね。
しかし、そんな彼がついつい、越えてはいけない一線を越えてしまうのだな。その行為により、淡々としていたストーリーが後半でブワッと波立つ。あの瞬間はちょっと鳥肌が立った。これ、どんな結末になるんだるとドキドキしたよ。
本作は日本では劇場公開されなかったので、知名度は低い作品だけど、デンゼル・ワシントンファンならばぜひ観ておくべきだと思う。
あ、それとコリン・ファレルもカッコいいですぞ。