sunny

オンリー・ザ・ブレイブのsunnyのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【実話に基づく】
ー 自堕落な人生で自分にも人にも悪い態度しか取ってこなかったという薬物依存で前歴のあるブレンダン。
恋人が出産したことで娘に良い人生を送ってもらいたいと変わる決意で森林消防隊に面接志願で訪れる。
隊の指揮官マーシュはブレンダンを隊員のジョギング訓練に参加させるが彼ひとりいつまでも戻らず駄目だったかと思った。
その時、ズルすることなくジョギングをやり遂げ詰め所に戻ったブレンダンを見て彼を受け入れることを決めた。
これがブレンダンの人生が変わり始めた瞬間である。

ー マーシュと隊員たちはこの4年ホットショット(最前線を戦う精鋭部隊)に認定されることを夢見て活動してきた。
認定員同行の出動が終えたあともいつまでも連絡が来ず自分の態度のせいでぶち壊したとマーシュがイラついていたその日、念願叶いアメリカで初めての“州(自治体)が管轄するホットショット部隊”となったことを告げられた。

その後もいくつもの任務をこなしたグラニットマウンテンホットショット隊にある日、当初ボヤと思われた山火事がいくつもの天災が重なり大火災となる現場に出動することになる…。

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まずは隊員の皆さんのご冥福をお祈りします。

この映画はこの事実を知らせるため、忘れないため、関係者の方々に捧げられるべくつくられたものであることを前提に評価なしの★5にします。

ドーナツ(ブレンダン)が更生しえたのはひとえにマーシュさんと隊員のみんなが受け入れる心で迎えてくれたからかなと思いました。
途中「からかうのはいいが、家族のことまではやめておけ」とブレンダンをからかう隊員が注意されるんだけど、入隊当初にそういうことを言ってくれる人がいたこと、注意されたあといつまでもダラダラからかう隊員がいなかったことなんかがブレンダンが心を開いて溶け込めた一因なのではないかと。
それだけで心の優しいいい子たちだったんだろうなぁと想像できます。

この映画を観る人は必然的にエンドロールもそのまま観ることになるかと思うけど、みんな若いんですよ。
下は21くらいから上は36?だったかな。そして指揮官は43だったかくらいで、隊員の殆どが20代前~中。
このラストを迎えるには本当に若すぎる。

勿論消防隊員も過酷な現場だと思うけど360度から攻めてくる山火事は火に囲まれ逃げ場もなく、でも歩き回るから消防隊員のような防護服も着てなくて。
最期みんなどんな思いだったんだろうと心が痛みます。
火の到達まであと少し時間があれば、とifを考えずにはいられない映画でした。
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