RYUYA

オンリー・ザ・ブレイブのRYUYAのレビュー・感想・評価

4.0
『トップガン マーヴェリック』前に観ておくべきは『トップガン』ではなく今作だったのかもしれない。監督も同じで、役者も何人か被ってるし。特筆すべきはマイルズ・テラーが、ある部隊における"弟子"役を演じているという点。『セッション』から10年弱も経とうというのに、まだ弟子役をやってるのオモロ。今作でもさすがの愛嬌で素晴らしい演技を残していた。師匠には『ノーカントリー』のジョシュ・ブローリン、さらに上に『最後の追跡』のジェフ・ブリッジスと、テキサスが舞台の男臭い映画に出演してきたベテランたちを配役...あまりにも完璧。今作の舞台はアリゾナだが、同じ"辺境"であることや、「基本的に男は服が汚れている...」のとか、色々共通してるなぁと、色んな映画を観て思っていたとこだったし。

これはパッと見、ディザスター映画。消防隊員たちが絆を深めてゆく描写を見れば見るほど「この中の誰かが死ぬんだろうな...悲しいなぁ...」と思うのだが、森林に燃え広がる業火は、俺が思っていた以上に恐ろしかった。終盤は、映画を忘れて俺も祈ってました。グラナイト・マウンテン・ホットショッツには畏敬の念しかありません。また、この映画の制作者にもリスペクトを。"燃えた熊"の話が忘れられない。
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