多分私の今年度韓国映画No.1になるような気がする。悪役を演じたユン・ゲサン、完全に新しいスター誕生！と思った。どちらかといえばロバート秋山似のほほんとした顔立ちなのにあの怖さ。
悪役を「狂犬」と表現するのはよくあるけれど、あれは本当に怪物的だった。タブーがない人というのは本当に怖い。彼ら悪役はたった3人で権力という後ろ盾もない。普通に考えたら警察の組織力に対抗できるわけないんですよ。でも圧倒的に怖い。役者の気迫で怖さを生み出してる。怪物的悪役は数あれど頭ひとつ抜け出ていた。悲しき獣でハジョンウを初めて見た時くらいの衝撃。映画を見た帰り道、恐怖の余韻が去らなくてビクビクしながら帰るハメになった。
とにかくちょう面白かった。警察＆ヤクザ側のほのぼの馴れ合いムードは可笑しいし、マドンソクは最高にキュートだし。どこか締まらないバイきんぐ小峠似のヤクザが最後に凄みを見せるところはたけし映画っぽさがあった。もう一回見たいんだけど、怖いんだよな～！後味は明るいのだけど。
