クリーム

娼年のクリームのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.5
この映画、映画館のスクリーンで観た人凄い。もし観るなら1人で観る事をお勧めします。ひたすらずっと、濡れ場。
領くんを通して、十人十色の欲望があって、人には言えない欲望を抱えて生きている人達が沢山いるのだと再認識させられました。が、それだけで、内容があまり無い。奇抜な演出なのに勿体ないと思った。ずっと濡れ場で正直キツイかと思ったけど、案外大丈夫でした。AVっぽさは、気にならなかったです。





ネタバレ↓




娼夫を束ねるオーナーが、娘を使ってスカウトする男性のSEXスタイルを見る試験とか、 ドMのナンバー1娼夫の怖すぎる性癖とか、可笑しな性癖の客達とか、面白いテーマなのに最後に何も残らず、ただ、強烈な映像を観た。で終わってしまった。
記憶に残ったのは、個性豊かなお客様達。イツキさんは、オシッコを人前ですることでエクスタシーに達し、70歳の老女は、手を握って話を聞いただけで、エクスタシーに達する。さすがに笑ったが。江波杏子さんに何させてんだよ。
後はNo.1娼夫の東くん。領くんとの絡みも凄かったけど、領くんにお礼をさせてくれと言われて『じゃー、小指折って!』あれは、強烈でした。氷で冷やそうとする領くんを拒否して、腫れが酷くなる2、3日が堪らないって…。そんな人いるのかぁ?理解出来ない。
クラブが摘発され営業停止、静香は逮捕され、手紙で、「いつかまたクラブを再開してほしい」とあり、3人の力でお店を再スタートする。原作での通報者は恵だったとか…。
ラストに静香が、領君の母親も娼婦をやっていて、仕事の途中で倒れて亡くなったとわざわざ調べた事を報告するくだり。男娼しているから母親が娼婦やっていた事も受け入れられるでしょ?って、無神経過ぎる。知る必要の無い事だったと思うんだよな…。大人ならそっとしといてあげて欲しかった。
中々、攻めた映画だったが中身がなくて残念。特に最後の手紙で、静香が、薄っぺらい女だと言う印象を強めてしまったと思う。
クリーム

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