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Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~のmhのレビュー・感想・評価

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落ち目の小説家チャールズ・ディケンズが代表作「クリスマス・キャロル」をものにするまでが題材のファンタジー映画。
息が通ったキャラクターを生み出すと、その人物は可視化するというアイデアが素晴らしい。どういう心情・動機があって、この先どういう展開になるのかと、現実で起きているトラブルと、作中人物とやりとりしてつぎつぎに解決していく。
欠点があるとすれば、トラブルはトラブルなんだけど一過性にすぎず、解決したあとはもうこじれないので、後半以降がちょっと単調に感じられるところ。
とはいえ、執筆が終盤に差し掛かると、作中のキャラクターたちが部屋に溢れかえっている=アイデアの可視化が、小説執筆なり映画製作なりの、創作活動であることをスマートに示してくれる。
誰も見向きもしなかったクリスマスという古い習慣を、蘇らせて、それが現代にまでつづているとして締めくくる。
うまくできているしみんなだいすきなやつでした。
そんなに見られてないのがもったいないね。
面白かったです。
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