Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~の作品情報・感想・評価・動画配信

「Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~」に投稿された感想・評価

一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
バハラット・ナルルーリ監督作。

「オリバー・ツイスト」や「大いなる遺産」など映画化された原作も多いイギリスの文豪:チャールズ・ディケンズ(1812-1870)が1843年発表の代表作「クリスマス・キャロル」を書き上げるまでの過程をファンタジックに描いた“名篇誕生秘話+伝記ドラマ”で、1843年のロンドンを舞台に、クリスマスをテーマとした新作小説の執筆に邁進するディケンズの知られざる過去と苦悩を浮かび上がらせていきます。

本作は小説「クリスマス・キャロル」の映画化ではなく、“クリスマス・キャロルを書いているチャールズ・ディケンズ”を描いたもので、借金で首が回らない絶賛スランプ中のディケンズが苦労に苦労を重ねてクリスマス小説の傑作を生み出すに至った経緯と背景を、「クリスマス・キャロル」の登場人物が幻影となって不思議と現れるというファンタジー仕立てに描いています。

債務者として逮捕された父親の行いによって悲惨な少年期を過ごしたディケンズ(ダン・スティーヴンス)の知られざる過去とそれに起因した現在まで続く父親(ジョナサン・プライス)との確執が明らかにされていく作劇ですが、特長は、「クリスマス・キャロル」を執筆中のディケンズ自身を守銭奴スクルージに見立ててお話が進んでいく点にあります。ディケンズが頭の中で創造したスクルージ(クリストファー・プラマー)と幽霊たちが幻影となって彼の前に現れ、「クリスマス・キャロル」のスクルージがそうであったように、作者のディケンズも幽霊たちとの出会いをきっかけに自身の暗い少年期と父親との関係性を見つめ直していきます。

スランプ中のディケンズがアイデアを膨らませながら「クリスマス・キャロル」の物語を懸命に書き進めていく様子を、親友のジョン・フォースターや挿絵画家:ジョン・リーチとの関わりを交え描いていくのと同時に、暗い過去を抱えたディケンズ自身を主人公としたもう一つのクリスマス・キャロルが進行していく―現実と空想上の物語が混在した二重構成が出色で、人の優しさと愛情に溢れた温かな結末はまさしく「クリスマス・キャロル」そのものとなっています。
本が出来上がり、ディケンズがそれを受け取った辺りから目頭が……
過去に囚われ苦しみながら生み出した1冊。
ちー

ちーの感想・評価

-
アメリカ文学史の授業でちょうど習ったチャールズ・ディケンズだったからすごく興味深かった思い出。
クリスマスに本当は見たかった…
クリスマスキャロルができるまでのお話だけどディケンズは終始現実と妄想の境界線が曖昧なのでほぼクリスマスキャロル🐿
ハッピーなエンドが確約されているから途中どんなに挫折していても安心してみれます

誰しもスクルージを心のうちに抱えていて
身近にスクルージ予備軍がいるのかも
わたしの今年の抱負は物事を多面的にみる事ですが自分からは見えないその人の裏側を汲み取る優しさを持つのはなかなか難しいと改めて思いました
クリスマスキャロルがどうやって生まれたかよくわかった。クリスマスキャロルもう一度きちんと読もう。クリスマスの前までに。
Lilac

Lilacの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

記録
チャールズディケンズが靴墨工場で働いた経験なども出てきて興味深い
M

Mの感想・評価

3.7
あの有名なクリスマスキャロルができるまでの物語
天才に苦労はつきもの
Ohu

Ohuの感想・評価

3.3
クリスマスと言えば真っ先に浮かぶチャールズ・ディーケンズ原作のクリスマス・キャロル。
数あるなかでも家族で幼少期に何度も観たアルバート・フィニー版は実質的に心に残っている一本。
ビル・マーレイの「3人のゴースト」なんかもお勧めです。
その原作が如何にして生まれ、成功を収めたかを描いた本作はトレイラーから気になっていたものの、どうも引っかかる部分があり鑑賞を躊躇していました。
ジョニー・デップの「ネバーランド」に近い作風で、手堅い仕上がりではありましたが、トレイラーから感じたダン・スティーヴンスの説得力に欠ける部分や、脇を固めるベテラン勢のジョナサン・プライスと、スクルージ役のクリストファー・プラマーらとの相性もあまり良くなく、上手く噛み合っていないようにみえました。
作品自体は決して悪くはないのですが、肝心の芸術点が低めで非常に勿体なく感じた一本でもありました。
本作を観るくらいなら、先に挙げた2本をお勧めします
anguish

anguishの感想・評価

2.4
イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の誕生秘話を書いた伝記映画

「血を鉄に 心を氷に」

★1843年 贅沢な生活とは裏腹にヒット作に恵まれない作家のチャールズ・ディケンズ(ダン・スティーヴンス)が父親との確執、幼少期の貧困生活を振り返りながら「クリスマス・キャロル」を6週間で書き上げる。

今の時代のように「クリスマス」が祝福され心躍り待ち望む背景ではない時代、自身の創作キャラクター「スクルージ(クリストファー・プラマー)」を筆頭に、時に詰られ時に助けられながら織り成され、自身も大きく成長していくストーリー。序盤あたりの掴み難さとラストが急速に纏めに掛かった印象。

「人は誰でも誰かの重荷を軽くできる」

20200613
ロアー

ロアーの感想・評価

3.5
ディケンズの名作『 クリスマスキャロル 』がどのようにして誕生したのか、コミカルに描いた作品です。
レンタルしたDVDの予告で観てすぐさま「これ観たい~!」ってチェック入れたものの、主要なVODでは配信がなくてガッカリしてたら、偶然【スターチャンネルEX】にあるのを発見できて抜群のタイミングでした(元々スターチャンネル製作の映画だった)

『クリスマス・キャロル』は小さい頃、ディズニー版の絵本で読んでからずっと記憶に残っている思い出の作品です。原作を読んだのは大人になってからだったけど、今でも絵本の挿絵のひとつひとつ覚えてるくらい当時は何度も何度も絵本を読み返した記憶があります。

ディケンズが出会う人々の名前、その人たちが言った言葉の端々に『クリスマス・キャロル』につながるヒントがあって、実際に執筆が始まる前からわくわくし通しでした。
主人公スクルージの名前を思いついた途端、ディケンズの目の前にスクルージが現れる演出も好きでした。まさに”降りてきた”って瞬間ですね。

スクルージ役はクリストファー・プラマーだし、舞台「スクルージ!」で主演を演じている市村正親さんが吹替だったので、安定感も説得力もそりゃ間違いなしでした。

希望に満ちた楽しい映画でしたがそれだけで終わらず、ディケンズ自身の辛い過去やお父さんとの関係に向き合うことが、小説の完成につながるというラストもすごく良かったです。

ところで、観てる最中ダン・スティーヴンス演じるディケンズのいつも何かに急いでるせわしなさにずっ~と既視感があったんですが、ふと気づきました。優待券の期限が迫ってる時の桐谷さんだ(おい)。

MEMO---
・めっちゃいい旦那さんの時と荒れてる時と、奥さんもあれはホント苦労しただろうな。
・”武士は食わねど高楊枝”って、英国紳士にも通じることわざだと知りました。”紳士は食わねどパリッとした服”。
・批評家サッカレー、ん?サッカレー・・・あっ、ウィリアム・サッカレーかっ!って気づくのに最後までかかってしまった。
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