たこ

アース:アメイジング・デイのたこのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

地球には不思議な生き物や幻想的な光景がたくさん存在するんだなあと改めて思いました。申し訳ないけれど、虫は全部気持ち悪かったです。モンカゲロウは綺麗でしたが、ギリギリ気持ち悪かったです。寿命がわずか1日で、成虫になってからは食べるための口もなく、日没までにつがいになって、種を残します。この生き物は何がおもしろくて生まれて死に、種を存続させるんだろうと思いました。生に意味を求めるのがヒトという生物の悪いところなのかも知れません。イッカクの逸話は素敵だなと思いました。その話が生まれた時代の人に思いを馳せることができるのも、すごいことだと思います。太陽が登って、氷が割れて水路ができて、海へと出ていく。誰が教えるでもないのに動物は本能的にわかっていて、本当におもしろいです。あと、ラケットハチドリがとても綺麗でした。ヒト以外に生まれ変わるとしたら、ラケットハチドリかトロントに住むアライグマになりたいです。この映画でいちばんよかったのはナマケモノです。体毛にコケが生えるくらい、1日のほとんどを昏睡状態で過ごし、メスの鳴き声が聞こえたら、声のする方へすっ飛んでいきます。声の主がどこにいるかわからないので、だいたいの位置にいるメスの方に寄っていきます。なので、ナマケモノ違いであることも少なくないようです。人間がやるとバカみたいですが、ナマケモノはなんだか健気でいじらしく思えました。偉そうに言う僕はバカみたいな人間側なんですけどね。
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