ベタでユルくてテキトー。面白くないわけではないが、めちゃくちゃ笑えるってほどじゃない。決して褒める気にはなれないが、かといって腹も立たないから、ダラダラと見ていられる。

60年代、高度成長期の日本のコメディみたい。観客の優しさに甘えてる。トルコの国民性なのか。少々ツメが甘くてもOK、だいたい合っていれば正解、お腹いっぱいじゃなくても皆と一緒にいられるなら幸せ、みたいな。そう思うと、何だか許せてしまう。

こういうのが好きな人は見ればいいけど、オススメはしないから責任も取りません。そもそも、何でこんなの見ちゃったんだろう。

ギャング一家が勢揃いして銃やマシンガンを構えている中に、一人だけ本物のライトセーバーを構えてるヤツがいて、しかも誰もツッコまずに放ったらかし、ってのが地味に笑えたかな。本物ってのも変なんだけど。

netflixで何を見ようか迷いすぎてこれを見た。トルコのコメディ映画。言うなればわざとらしくベタなコメディなんだけど、トルコ映画だとなんとなく許せる。監督は「ミニバスに乗ったお姫様」のブラク・アクサク。

ストーリーは、妻を失い子供とも引き離された男が亡き母の夢枕のお告げに従い旅を出る、という物。こう書くと暗い話のようだがそんな事は全くない。
驚いたのは奥さんが死ぬのがめちゃ急。たまに邦画で突然遺影がアップになってチーン、みたいなのがあるけど、これは前触れもなく葬式で、その後すぐに実父も同じように死ぬ。そして悲しむ様子のない主人公。ベタだけどクスッと笑わせてたまにホロッとさせて自分にとって珍しいトルコの風景も見られて満足度の高い映画だった。

妻が死に父が死に子供は叔母に連れて行かれた男が、夢に出てきた死んだ母親から伝言を真に受けて目的の地へ向かう珍道中を笑う作品。

なんやかんやギャグなので楽しめる。
序盤のテンポが良すぎて途中のテンポが悪く感じます。

2019年142本目