青山

夜の大捜査線の青山のレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
3.8

南部の田舎町で有力者が殺害される事件が起きる。町の巡査は駅にいた見慣れぬ黒人の男を捕らえるが、彼はフィラデルフィア市警に勤めるティッブス刑事だった。
町の警察署長は差別意識から屈辱を覚えつつもこの黒人刑事に捜査協力を頼み......。


『手錠のままの脱獄』に出てたシドニー・ポワチエが主演。とにかくカッコイイです。
黒人への差別が根強く残る時代・土地で主人公のティッブスも差別......というよりはもう暴言暴行にさらされます。しかし、どんな目にあってもキレたりせずにあくまで冷静で理知的な姿勢を貫くティッブスがかっこよすぎました。警察署の奴らにすらいろいろめちゃくちゃなことを言われますが、それらをばっさり切って捨てる「No!(断る)」という言葉の頼もしさよ!
そんな賢くてブレないティッブスの態度に、差別主義者である警察署長もほんのすこ〜しずつ彼を認めざるを得なくなっていくという2人の交流もアツいっすわ。

また、そうした社会派的な要素は抜きにしても、サスペンスとしての展開自体がめっちゃうまいです。
なんてことない事件に町の有力者の思惑が絡み、怪しい人物やひっかかる出来事が次々と出てきてそれぞれに動き出しつつ、最後にはそれらが一つの真相に収束していく綺麗なプロット!序盤の一見無駄に見えたシーンも伏線だったりするから堪らんですよね!

そして、ラストシーンは、事件の余韻とティッブスと署長の心の交流の余韻とが残りつつもさらっと潔く終わって爽快な気分にさせてくれます。
まさに最初から最後までチョコたっぷりな名作ですわな。