岩井

セント・エルモス・ファイアーの岩井のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「友達は要らない」
「永遠も随分遠くなった」
「つい(嘘をついてしまうこと)なんてないのよ(本心がこぼれ落ちるだけ)」
「ゲイは70年代の流行よ」
「奥さんや彼女にもお金を払ってるのよ」
「人生の意味って何だ?」
「君に取り憑かれてる」
「セントエルモスファイアと同じさ、物事が辛くなった時、何かが必要なんだ」
「やっていけるよ、みんな曲がり角なんだ」
「ゴキゲンにね」
とにかく台詞の一つ一つが秀逸だった。翻訳家にも才能を感じる。

大学生から社会人になったばかりという点では俺と同じ状況。決定的に違うのは仲間と呼べるような人たちとの出会いがあったかどうか。恋愛が絡むと友情なんて簡単に崩れるし、どちらかが妥協するような付き合いは恋愛にも友情にも相応しくないよな。セックスは愛じゃないし、友情は永遠じゃない。

みんながそれぞれ秘密を抱えている中で、レズリーはアレックに対して一度も嘘をついていないというのが本当の愛だと感じられて素敵だった。あとは引越し直後のウェンディの左手にペンキが残っていたのが良かった。

カーヴィ、ビリー、ケヴィン、アレック、ジュールズ、レズリー、ウェンディは大学時代の仲良し7人組。何をするにも一緒だった。社会人になっても仲良しな彼らは、それぞれ問題を抱えている。衝突しながらもラストには各々の進むべき道を見出していく、いかにもな“青春群像劇”!
翌年公開のブレックファストクラブで共演する3人が出てる!
岩井

岩井