MasaichiYaguchi

ホース・ソルジャーのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
3.3
米同時多発テロに対する最初の反撃という実話を基にクリス・ヘムズワース主演で映画化した本作では、作戦に参加した陸軍特殊部隊員達が馬に乗ってスリリングでパワフルな戦闘を繰り広げていく。
彼らが騎乗戦闘するには理由があって、戦場がアフガニスタンの山岳地帯なので機動力を考えると馬が最適だから。
本作のポスターやチラシに出ているように、クリス・ヘムズワース演じるミッチ・ネルソン大尉をはじめとした僅か12人が、敵である5万人のタリバン勢力に挑んでいく。
勿論、敵地に関して疎い彼らだけでは物理的にどうにもならないので、反タリバンの地元勢力のアシストを受けて作戦を遂行していくのだが、国や人種、言語や宗教も違う混成部隊は戦闘において上手く歯車が噛み合わない。
この作品を観ていると、往年の西部劇を思い出してしまう。
少数精鋭の騎兵隊が彼らに協力的なインディアン部族と共闘して、彼らに害を成す最強インディアンの部族に戦いを挑む西部劇の構図と本作は全く同じだ。
映画の最後に紹介される実際のアフターエピソードやそれに対するコメントからも、本作はアメリカらしい「正義」の英雄譚を描きたかったのだと思う。