LEONkei

カメラを止めるな!のLEONkeiのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
1.1
ハードルを高く上げないよう心を真っ新にと心に誓って鑑賞したが、そもそも評判が高いからわざわざ映画館まで足を運んだのでハードルは無意識に高く設定してしまっている。

冷静になって少し時間を置いて率直な感想を言えば、『こんなものか…』と拍子抜けした。

ここ数年、新しい日本映画を観ていなかったせいもあるんだろう。

ここ数十年ゾンビ映画をまったく観ていない自分としては、安っぽかろうが寧ろ冒頭の37分間が新鮮に観えた。

映画を製作する人々の情熱を感じたり、『なるほど』と言わせるような構成や展開も無く回収作業に終始するだけで自分にとってはツボにハマらず残念ながらココロを揺さぶらなかった。

そもそも自分はあまりB級映画とかA級映画(A級とは言わないでしょうが)とか境界線を引かず、1つの作品として映画を観ているのでB級映画としては十分楽しめた…とは素直に言えない。

さらにタイミング悪く、この映画を観た前日に『僕らの未来へ逆回転』を観てしまったのが良くなかった。

この映画の邦題が軽すぎて気に食わないが、映画に対する情熱は『カメラを止めるな』よりもっとチープでもハードルが低かった分ストーリーが有り面白かった。

しかし、『カメラを…』がここまで影響を人々に与えた事は素直に賞賛を讃えたい。

映画は会社の規模や予算や俳優などで、面白さが決まる訳ではない事を今の時代でも証明したのだがら。

いつの時代も稀にこう言う作品が生まれる事があるが、モノ創りの原点を再認識させられる。

この映画が本当に素晴らしい作品かどうかは、きっと10年後、20年後、100年後に振り返った時だろう。

他の映画にも言えることだが公開当時は低評価でも、将来振り返った時に素晴らしい映画だったと感じる事があるのだから。

『カメラは…』は現段階で高評価を得ていましたね。

そういう意味で今の自分にはココロを揺さぶられなかったが、未来へ向けてまだまだ若い上田監督に今後を期待をしたい。

言える事は製作者の創造性が最も重要だが、それは観る側の創造力とのぶつかり合い…それが自分には物足りなかった。

少しだけ内容に触れれば、撮影助手役の女の子が〝つぼみ〟に見え気になってしかたなかった..★,
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