西之園サーシャ

カメラを止めるな!の西之園サーシャのネタバレレビュー・内容・結末

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

私はホラーが苦手だ。というか怖いものが苦手だ。ホラーと名のつくものは映画でもゲームでも絶対見たくないし、絶叫マシーンだって絶対乗りたくない。きっと幼少期に味わった、「もののけ姫」のめっちゃでっかい猪みたいなやつからぐにょぐにょしたものがいっぱい出てたのが怖すぎてリビングから泣いて飛び出たのと、小学校のお祭りで連れて行かれたお化け屋敷で死ぬほどビビらされてめっちゃ泣いたのが原因に違いないと思っている。何が言いたいかというと、この映画の冒頭30分のホラー映画パートが怖かったということだ。めっちゃチープだし頭の中では「絶対メタだ。確実にメタだ。」と通知が鳴っているにも関わらず怖くて、隣の席の人が笑ってるのを見て必死に安心しようとするくらいには怖かった。
ともかくなんとかホラー映画パートを耐えて、既にわりと疲れた感じになっていたところでドラマパートに入り、メタだったことが確定して安心し、怖さがやっとなくなった。
最後のギャグ映画パートはさすがに怖くなくて楽しく見れた。劇場内も笑い声が聞こえてたし、私も時々笑い声を上げてたと思う。
きっとこの映画を見た多くの人は、ホラー映画パートを怖がってないと思う。でも私はこの映画の中で、「怖い→ほっとする→笑える」という絶叫マシーン的な落差を味わった。絶叫マシーンは乗りたくないんだけど、感情の絶叫マシーンにはなかなか乗れないので良い体験だった。とても疲れたし、体力を使う映画鑑賞になったけど、本当に良い映画だったと思う。もう一回見に行けば、さすがにホラー映画パートも怖くないと思いたい。