カメラを止めるな！のなつみのネタバレレビュー・内容・結末

37分のノーカットがすごい！本当と嘘の境目が分からなくなる。本当のエンドロールで実際の撮影シーンを流してるのもよかった。
「カメラを止めるな！撮影は続ける！」というセリフは、後半の種明かしシーン後に聞くとまた違って、深い意味で聞こえてくる。再現VTRやカラオケビデオばかり撮る売れない監督の父と、やる気はあるもののなかなか上手くいかない監督志望の娘。カメラを止めるな！芽が出なくても諦めるな！どんな状況になっても前進を続けろ。そういうメッセージだと思った。

あっと驚く構成はイニシエーションラブやピンクとグレーに似ている。前半の長回しでの違和感を後半で答え合わせする。
構成の面白さに加えて役者の絶妙な大根感やブレブレのカメラワークが良い。
3000万の予算で作ったということだから、実際に経験の浅い俳優さんや至る所での手作り感があったのだろう。
それを逆手に取った見事なストーリー内容でのカバー。すごい。

3000万の予算でも。映画を撮ることを諦めない。
観終わって、この映画はこの映画の内容を地で行く映画だ、と気づき感動した。

諦めないこと。撮影、人生を止めないこと。何度も観たくなる素敵な映画です。