ボボボ

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅のボボボのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

歳の差男女の恋愛映画としては可、ゴーギャン伝記としては評価不可

ゴーギャンのある一部の時期だけを切り取ったしっぽりとした映画

自由の楽園を求めて向かった土地で娶った少女と2人で安住の地を求め旅をするシーンが絵画のような風景も含めて多幸感でいっぱいで印象的。
そのまま文化に触れず、アダムとイブ的に魚と果実で生きられたら幸せだったのかもしれない。
更なる白人文明に触れ世界を広げたいとする少女テフラと、家に閉じ込めて「未開拓の無垢なまま」でいて欲しいと願うゴーギャン。
楽園から連れておいて自由を縛るようになる皮肉な構造に、育った環境も価値観も文明も年齢も違う男女が、どちらかの犠牲もなく上手く行く方が難しいのだと感じる。


ラストでは穏やかな大人の別れをするが、テフラは13歳でありこの後再度タヒチに戻りまたも13歳の少女を娶り、晩年に絵が売れ出してから傍若無人に生きた事は忘れてはならない。
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