べに

ファントム・スレッドのべにのレビュー・感想・評価

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
4.0
1950年代のイギリスのオートクチュール、ということでクラシカルな、英国らしい深みのある光沢感のドレスがたくさん出てきて、眼福でした。
舞台も殆どがアトリエやデザイナーの住まいということもあり、壁紙や調度品の置き方なんかもまるでカタログのようなに素敵☆


お話は、女性として?主人公の彼女の気持ちも分からなくは無いけど、いや、やはり怖っ。
本筋とはズレるかもだけど、彼女の一回目の作戦のとき、その影響でしなくてもいい徹夜作業をせざるを得なくなった大勢のお針子さんたちが可愛そう過ぎる。
お姉さんは恐らくちょっと感づいてて、それで自己中な考えをしてる彼女にわざと徹夜お針子組の仕事を見せたんだろうし、そのときは彼女も純粋に「あっそこまで考えなかった」みたいに反省した感じだけど、個人的には私はここで彼女のことが受け容れられなくなっちゃっいました。

まぁ二人の異常な愛の確認の仕方ではあるけれど、結局は小姑にも受け容れられてる彼女は、彼女史上一番の勝者なんでしょうね。冒頭の、彼とのことを語る彼女、なんとも幸福に満たされてる感ありますものね。
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