ゆき

ベン・イズ・バックのゆきのレビュー・感想・評価

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)
3.6
私の息子

こじつけでも息子を擁護し続ける母親。
深い深い愛情の影には、息子を変えてしまったきっかけが自分にあるという背徳心が溢れていた。
息子としても母親の期待が重すぎるのか、自分に呆れているのか。
二人の絶妙な溝が細く深く深くなっていく様がとても息苦しかった。
母と息子にスポットを絞った作品で、希望と取るのか失望と取るのか観る人の経験値に寄る気がする。
終わりのない依存症との対峙。当事者だけでは済まされない恐さが沁みる時間でした。
×××
19歳の長男はクリスマス・イブに家族の元へサプライズで戻ってきた。薬物依存症を抱える長男の帰宅に戸惑う兄弟と義父。しかし母親だけは喜び息子との限られた時間を尊ぶのだった。
ゆき

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