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港町のmasatoのレビュー・感想・評価

港町(2018年製作の映画)
4.5
モノクロームで淡々と綴られた観察映画。いわゆるドキュメンタリー映画として問題に切り込んだり、疑問を解決したりという内容ではない。監督が興味を持った内容を丁寧に丁寧に追うタイプの作品だ。

岡山県の港町、牛窓。出てくる人々はみんな老人で、明るくカメラに向かって笑うけれど、底抜けに明るいと言うことはない。それぞれに問題を抱えていたり、現状に諦めていたり、不安を背負い込んだりしている。しかし、「そして、人生は続く」だ。今日という日に積極的でも消極的でも、時間は同じように過ぎてゆく。

カメラはそれを出来るだけ淡々と追う。人々が暮らしを紡ぐ様子を愛おしそうにすくいとる。
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