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日日是好日のtanananosaのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.9
和の心・名言集。
先生は、凛としつつも柔らかさがあり、見ていて安心する不思議な魅力があった。一つ一つの所作に相手を思う気持ちが現れていた。

「変だと思うかもしれないけど、お茶ってそういうものなのよ」こういう言葉を受けると、説明されないと曖昧でわからない…とつい思ってしまう。本作ではお稽古が進む中で、先生は生徒に、態度や姿勢、ときに言葉で、茶道について少しずつ教えてくれる。この流れを見て自分は、物事というのは説明を受けるだけではわからないことも多く、自ら何かを感じとりながら知ることが必要なのかもしれないと考えた。
その他、頭で考えずに自然に感じることや目の前のことに気持ちを集中させることの大切さ、最初はわからなくてもだんだんわかるようになる物事がある、ということを映画を通して知ることができた。

生産性を求められる現代では、つい効率的な方法等に目が行くこともあるだろう。だが、その時々の自分の感じ方を大切にできるような、気持ちのゆとりも必要だと感じた。自分が感じたことを気に留めつつ、生活できたらいいなと思う。
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