真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶"を習う事になった。
細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。
「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。
青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。
森下典子のロングセラーエッセイを映画化。
理屈っぽく真面目な典子が、武田先生について茶道の修行をしていく中で、「五感を研ぎ澄まして感じることの大切さ」「同じようで少し違う日々を生きていくこと、目の前の全ての儚さ大切さ」を知り成長していくヒューマンドラマを丁寧に描かれていて、黒木華や樹木希林の演技もゆったりとした茶道の所作や茶の湯や四季の変化と共に五感で味わい感じるヒューマンドラマ映画。
