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レイニーデイ・イン・ニューヨークのめるのレビュー・感想・評価

3.3
ウディ・アレンの頭の中を例えるならば
ふわふわの綿菓子
夢見る乙女
少女漫画

おじいちゃんが作っている映画だなんて…!魔法のようなロマンスを描くのに性別も歳も関係ないわね!

☔️🗽

てっきり一昔前が舞台だと思ったらスマホが出てきて現代だった。

あのミニスカは流行り?なのか?それともウディ・アレンの趣味なのか?ともあれエル・ファニングの生足がセクシーで綺麗だった。ありがとう、ウディ・アレン。

舞台は今回もニューヨークのキレイな部分だけを切り取ってる。街の美しい部分を引き出すのが上手な監督だ。
ささやかな光の演出も美しかった。ティモシー・シャラメが眩しく映える。

いきなり恋人持ちで始まったからひたすら同じカップルのいちゃいちゃを見せられるのかと思いきや、目が回るようにパートナーが変わってゆく!
あり得ない展開の連続だけど、これは少女漫画だから!!
次第に誰と誰がくっつくのか分からなくなってくる。元の鞘に戻るのか?それともセレーナ・ゴメスを選ぶのか?

シャラメは金持ちでいい子育ちのお坊っちゃん。
『君の名前で僕を呼んで』の儚さは消えて、まさにこちらが抱いていただきたいくらいかっこいい青年になっていました。
シャラメのピアノと歌も披露されていました。歌も歌えるなんてどこまでパーフェクトなの。

もう一度言うけど、本当に少女漫画を越える急展開の連続。
久々に会った女の子とディープキスとかさ!「彼女いるけど、まぁ撮影だし言わなければいっか」的な!普通の映画なら不快になるかもだけど、なぜかいいかんじの気分にさせられてしまう。
これがウディ・アレンマジックか。けしからん。

やたらとおっさんにモテるエル・ファニング。
いくら有名な憧れの人に会えたとしても、こんなホイホイ着いていくとか危険すぎる。初対面で食事してワインだけでもヤバいのに、プライベートの話ましてや恋愛部分に切り込まれるのは嫌だな。
映画だからいいかんじに見せているけど……

お別れの台詞まで素敵だなんてずるい。
「君は太陽の下で輝き、僕は曇り空の下で息づく」

次は使命感から黒澤映画を観てきます。
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