シミステツ

レイニーデイ・イン・ニューヨークのシミステツのレビュー・感想・評価

3.7
ニューヨークでの週末がはじまる。
アリゾナ生まれのアシュレーがマンハッタンで有名な映画監督ローランド・ポラードにインタビューする機会に恵まれたことがきっかけ。

計画通りにいかないのがニューヨーク。
アシュレーはインタビュー後試写に連れてかれ、監督は出来の悪さに帰ってしまう。監督を探す道すがら脚本家が妻が親友と不倫してるところを見かけて喧嘩、辿り着いた先ではフランシスコ・ヴェガに子宮が疼くアシュレー。ギャツビーは友人の製作映画のエキストラでキスシーンを撮らされたり、友人(兄?)宅に上がると彼女の笑い声が萎えるという話を聞き気まずくなったり。

取材も終始真面目な受け答えを一切されないところも学生ジャーナリストの世知辛さが出てるけど、こういう権力や名声にしがみ付きたい学生っているよね。何故だかイラッとしてくる。カップルなのにヴェガの前でただの男友達みたいに言っちゃうアシュレーのビッチ感。あと一歩というところでヴェガの彼女ティファニーが家にやってきて、下着姿のまま外に取り残されるアシュレー。ドンマイ。

ユーモアが散りばめられていて、すれ違い模様も相まってしっかり観れた。学生も最悪だし、大人も最悪だし、ニューヨークでは何が起こるかわからない。何者かになれた気にもなる。ギャツビーの母は元娼婦でギャツビーと同じ境遇にいた当時の父がいわゆる今回の「アシュレーの身代わり」よろしく呼んだのが母だった。

最後は元カノの妹・チャンと結ばれるの運命的で良い。おもしろいけどアシュレーが苦手すぎてダメでした。