僕は3年待った。
今をときめく
ティモシーシャラメ、
エルファニング。
そして
ディズニーチャンネル
直撃世代には感激の
セレーナゴメス。
3人が、彼の作品で
しかも彼の街で、雨の中で、
初めてそう聞いた時は
もうそれだけで胸が高鳴った。
正直『wonder wheel』同様
今回もポスターとタイトルで
だいたいの内容はわかる。
でも胸が鳴った。
そのせいで『観覧車』はパスしたため今回が映画祭の『アニーホール』以来の、そしてリアルタイム初の映画館でのウディアレン体験になった。劇場が暗くなって、もう音楽とフォントだけで高揚がおさまらない。
前評判も、「内容がない」と酷評されていたのも納得の、それでいて大満足の作品だった。
内容以外の全てがある。
過去の作品のセリフ「気持ち良くなりたければマッサージへ行け」を思い出す。
〝内容〟で気持ち良くなりたければ擦れるまでスティングを見ればいい。
もちろんこの作品にも内容 はある。
しかしそれ以外の気持ち良くなる要素が贅沢すぎるほどあった。
ニューヨークの街、音楽、ムード。
シニカルとロマンチック。
彼のマンハッタンだ。
そして
ティモシーが〝彼〟なのは当然だが今回はなぜか登場人物誰もが〝彼〟だった。
それも面白かった。
『アニーホール』と重ねちゃうのもわかるし…
セレーナの〝彼〟との丁々発止な感じ。時空をいじれるなら〝彼自身〟とのそれを見てみたかった!
ラストはお得意の…といった具合。
いやはやウディアレン映画でiPhoneの着信音聞くとは
ありがとうございました!
また劇場で見ます!