元の映画が大好きだ。
というかああいった類いのラブコメに一時期はまっていて、それはとても癒しの時間だった。
元祖の方も決して重くならず、けれど押さえるところは押さえていて、良いバランスがとても心地いい映画になっていた。
このリメイク版を観た時、ちょっと軽すぎるかな?と思った。
佐藤二朗とムロツヨシの笑いが、バラエティ色を出しすぎな気がして。
でも、そこに馴れてしまえば、元の映画とは違ったリメイク版ならではの楽しみ方もあったし、ハワイに沢山日本人がいるのもリアリティがあるし、なかなか楽しめるものだった。
割と再現度が高く、パンケーキの家のドアに蝶番をつけてあげるところとか、車の陰に隠れてガッツポーズをしていたら車が発進して丸見えになるところとか、同じシーンが沢山あるのに全く違う映画を観ている感覚はとても不思議なものだった。
元々、この映画が邦画として作られたパラレルワールドに来ているみたい。
だから、優劣をつけるわけではなく
どちらも良い映画として共存するものになった気がする。
それにしても、太賀という役者は本当にすごい。
「アズミハルコ〜」や「南瓜とマヨネーズ」の時のシリアスな演技が好きだったけれど、ふざけた演技も良すぎた。
太賀が出るたびに笑った。